スキー オヤジのデコボコ奮闘記

単なるオヤジの独り言なのでスルーしてください。文章長いです。

このたびようやくカナダスキーインストラクターライセンス
CSIA Level1に合格しました。

自分の忘備録を兼ねてこの2か月を記録に残しておきます。
12月1日にカナダに来て、12月12日から3日間のコースで、
Level1を受験しました。

テストはスキーイングとティーチングです。
スキーイングは合格しましたが、ティーチングが不合格でした。
理由は生徒とのコミュニケーション不足。とのこと。

これは言われても仕方ないことです。私の英語力不足です。
その後毎日のようにスキーの練習をしながら、英語でのレッスンの
練習もしました。ボキャブラリーの少なさとリスニングができない
のを痛感しました。ネイティブ同士の会話がほとんど理解できません。

12月28日、ブラッコムのブラックダイヤモンド、林の中のコブ斜面に
練習のためスクールの先生と行きました。
数本滑ったときに、私のミスでコブで山側を向いてしまい、バックするような
形になってしまいました。
そのまま素直に転べばよかったのですが、何とか立て直そうと頑張ってしまい、
左膝裏のじん帯を伸ばす結果となりました。

自分で、ひどい痛みと靭帯がギューと伸びきってしまう感じがしました。
「やってしまった」と思ったとおり、立つこともできない状態でした。
スキーパトロールを呼んでもらって、ふもとまで降ろしてもらいました。
まずウィスラーの病院に行き、後日バンクーバーまでMRIも撮りに行きました。
全治6週間の診断でした。

怪我をした同じ日、ゲレンデのレストランに置いていたバッグパックを盗まれました。
泣きっ面に蜂とはこのことです。

試験に落ちるわ、盗難にもあうわ、6週間もスキーが出来ないなら、
もう日本に帰ろうかと考えました。
このときばかりは、ネガティブな考えしか頭に浮かばなかったです。

でも、ここであきらめたら絶対後悔すると思い、この際ゆっくり休んでから、
再チャレンジしようと考えました。

年末年始は、松葉杖をついての生活でした。
また、ただでさえ歩きにくい雪道を、杖をついて片道30分リハビリに通いました。
その後は、帰り道の図書館に寄って、英語の勉強をしました。

すると2週間くらい経って、劇的に脚が回復するようになりました。
杖もいらないし、日常ではほとんど痛みも出ません。
ボーゲンだけなら・・と、初心者ゲレンデに行き、マジックカーペットに乗りました。
超スローでボーゲンでリハビリをする日が数日ありました。

そして、怪我から3週間経過したとき、もうほとんど普通に滑れるようになり、
リハビリトレーナーの許可も出たので、スキー復帰となりました。

再テストのティーチングの準備のため、ひとりでゲレンデに行き、誰もいない場所を探しました。
そこで、ひとりで声を出して英語で模擬ティーチングをしました。

誰もいないのに、

「ユー グッドスキーイング!バット、アイ シンク ユアポジション イズ リトルビ バック」

とか言って・・・

誰かに見られたら、クレイジーな日本人がいる!と言われたでしょうね。

そして一週間後、いよいよ再テストを受験しました。
同じく3日間のコースでしたが、相変わらず先生の会話は聞き取れず、ただ、ゼスチャーと、
スキーの単語でなんとなく言ってる内容は理解できました。

今回は、親切な先生にも恵まれて、なごやかな雰囲気の3日間でした。

初日の午前中、いきなりスキーイングの指導の時に「ヨシ カムヒア」(ヨシとは私です)
と、ひとりだけ呼ばれました。私はスキーイングは受かっているので、大丈夫と
思っていましたが、いきなり怒られるんかよ?と。
すると、「ユア スキーイング グッド」と。わざわざ呼べつけて言わんといてーな。
ビビりましたがラッキーでした。

2日目3日目の本番であるティーチングも、スムーズにできました。
途中何度か、褒められることもあって、終始いい感じで進んでいました。
ひとり英会話の成果でしょうか?

そして、結果は「合格」しかも全ての項目をパスして満点合格でした。
コメントもお褒めの言葉をいただきました。

最後まで英語が話せなかった私が、身振り手振りと単語で一生懸命伝えようと
したのが、逆に好印象だったようです。

ほんと先生に恵まれました。ラッキーでした。
次はレベル2があります。
気を抜かずに引き続き練習します。

オヤジのデコボコ奮闘記。第一話 終わり。